ルサのっこしへ

2021年1月12日

今冬は早々から充分な積雪がある羅臼。積雪期は比較的アクセスしやすくなる「ルサのっこし」へ行ってきました。

のっこし、は登山用語で、漢字で「乗越」とも書きます。

ルサのっこしは知床半島の最低鞍部(もっとも標高の低い峠)で、標高が低いことから風の通り道として有名です。
羅臼町ルサからルサ川に沿ってスタート、ゴールはのっこしです。町の中心部では感じなかった風が強く吹いています。さすがルサ。

ルサ川にかかるスノーブリッジを通って何度も川を渡ります。
斜里町と羅臼町の境界、ルサのっこしに到着!標高はたったの300m。

のっこし付近はあいにくの空模様で斜里町側は全く見えず。

羅臼側の海はかろうじて見えました。

かつてアイヌの人々は半島両側の交易に、ルサのっこしを使ったといわれています。
アイヌの人々は季節を問わず、一年の半分はヒグマの脅威を感じながら、歩いてこの稜線に立ち
知床半島の両側の海を見てきたのだと古代ロマンに思いをはせたのでした。
流氷が来たらまた行ってみます!
今回は何度か川に落ちそうになりヒヤリと肝を冷やしました。次回はスキーを水没させぬよう。。。

知床財団 江口