知床の動物【山に棲息するほ乳類】

キタキツネ
英名Red Fox
学名Vulpes vulpes schrencki
アイヌ語名シュマリ、チロンヌプ
体長(頭胴長)約60cm
(鼻先から尾の先端までは約100cm)
体重4~6kg

世界中に広く分布するアカギツネの北海道産亜種。
雑食性で、昆虫、ネズミ、鳥、果実(サルナシ、ヤマブドウ、エゾヤマザクラ)、シカの死肉、魚などを食べます。
糞の中にはエキノコックスという寄生虫の卵が含まれているため、キツネの糞や体に触ったり、生息地で沢水をそのまま飲むのは危険です。
また、餌付けはキツネを必要以上に人間の近くに呼び寄せてしまい、結果として、人間の健康とキツネの安全(交通事故など)を脅かすことになってしまいます。
キツネを見ても絶対に餌を与えないでください。

エゾシカ
英名Hokkaido Sika Deer
学名Cervus nippon yesoensis
アイヌ語名ユック
体長150~190cm
体高(肩高)110~130cm
体重オス130kg以上 、メス80kg以上

日本全国および中国の一部に分布するニホンジカの1亜種。北海道にのみ生息し、国内産6亜種の中では最大。
草食性で、様々な草や木の葉などを食べます。積雪期にササを掘り出すことができなくなると、オンコ(イチイ)やオヒョウニレなどの樹皮を食べ、大木の立ち枯れの原因を作ってしまいます。
※半島のエゾシカに関する様々な調査・事業の結果については、ほとんどが「知床データセンター」のホームページからPDFファイルでダウンロードすることができます。詳しく知りたい方は一度ご覧ください。

ヒグマ
英名Brown bear
学名Ursus arctos yesoensis
アイヌ語名キムンカムイ
体長170~280cm
体重オス 200~400kg 、メス 100~200kg

わが国最大の陸上哺乳類で、北海道に分布します。
アリ・ハチなどの昆虫や秋には遡上するサケ・マスを食べるので、よく肉食と誤解されますが、実は餌の80%以上は草木・果実などの植物です。

これらは一例です