知床の動物【海水魚】

海水魚

シロザケ
別名サケ、シャケ、アキサケ、アキアジなど
英名Chum salmon, Dog salmon
学名Oncorhynchus keta
アイヌ語名カムイチェプ、シベ、イペ
全長60~75cm
体重2.5~5.0kg

北海道を代表する魚類。
川で生まれて海へ下った後3~5年で帰ってきますが、戻ってくるのは4年魚が最も多いようです。
オホーツク海、北太平洋、ベーリング海を旅して大きく成長します。
体色(婚姻色の有無)や成長段階、漁獲時期、母川などによる様々な別称があり、ギンケ(銀毛)、ブナ、ホッチャレ、トキシラズ(トキ、トキザケ)、メジカ、ケイジなどと呼ばれている魚はすべて、生物学的には「シロザケ」という同じ種です。
知床半島の羅臼町側では、9~11月に大きめの河川(羅臼川、春苅古丹川など)で遡上する姿を観察することができます。
カラフトマスと同様に、ヒグマやシマフクロウ、ワシ類などの貴重な餌です。

カラフトマス
英名Pink Salmon
学名Oncorhynchus gorbuscha
アイヌ語名トピリ、エモイ、ヘモイ
全長50~60cm
体重1.0~2.5kg

知床を代表するいきものの一つ。シロザケより一回り小さい。
オスは背中が大きく盛り上がるという特徴から背っぱりマスとも呼ばれます。
ほとんどが2年で回帰し、母川へ戻る習性がシロザケほど強くないため、驚くような小さい川にも遡上していることがあります。
ヒグマなど山の生き物の重要な餌であり、シロザケ同様に海でたくわえた栄養を山へ運ぶ、知床の生態系に欠かすことのできない重要な役割を果たしています。
夏の終わりが近づくと、知床半島の多くの河川で遡上する姿を観察することが出来ます。
通常は8月中旬から9月末が見頃です。

これらは一例です