知床の動物【海に棲息する鳥類】

海に棲息する鳥類

オオセグロカモメ
英名Slaty-backed Gull
学名Larus schistisagus
全長61.5cm

羅臼で1年を通して最もよく見られる、大型のカモメ科の鳥です。
雌雄同色で、背は濃い灰黒色。冬羽は頭部に褐色の斑点があります。
嘴は太く黄色で、下嘴の先端近くに赤い斑点があります。
幼鳥は、全体的に褐色で、黒褐色の斑紋があり、嘴は黒いです。

エトピリカ
英名Tufted Puffin
学名Lunda cirrhata
全長39cm

雌雄同色。夏羽は、顔が白くて目の上から伸びる黄白色の飾り羽が目立ちます。
足は赤く、嘴はオレンジ色です。
冬羽は、飾り羽がなくなり、全体に黒っぽくなります。
その数は少なく、絶滅危惧種に指定されています。

スズガモ
英名Scaup
学名Aythya marila
全長45cm

雄の頭部は黒く、緑色の光沢があります。
胸は黒く、脇と腹は白色。
背は白地に細かい黒い波状斑があるため、灰色に見えます。
雌は全体に褐色で、嘴の基部は幅広く白色です。
虹彩は黄色です。

ユリカモメ
英名Black-headed Gull
学名Larus ridibundus
全長40cm
翼開長92cm

雌雄同色。夏羽は頭部から喉にかけて黒褐色となります。
嘴と足は黒っぽくなります。初列風切の先端は黒色です。
冬羽は頭部から体下面が白く、目の後方に黒斑があります。
嘴は赤くなり、先端は黒色で、足は赤色になります。

シノリガモ
英名Harlequin Duck
学名Histrionicus histrionicus
全長43cm

雄は頭、背、胸、腹は紫黒色で顔の前面と目の後方などに様々な形の白斑があります。
脇と側頭部は赤栗色です。
雌は全体に褐色ですが、顔の眼の前方と耳羽に白斑があります。
冬鳥として主に見られ、潜水して貝類や水生生物などを食べます。

アカエリヒレアシシギ
英名Red-necked Phalarope
学名Phalaropus lobatus
全長18cm

旅鳥として海洋上で見られ、主に春の渡りの時期に多数見られます。
赤い襟巻きのような模様があり、ひれのような水かきがあります。
藻などに付着する小生物やプランクトンなどを食べて生活しています。
似た種類にハイイロヒレアシシギがありますが、嘴がアカエリヒレアシシギよりも太く、基部が黄色です。

ハシボソミズナギドリ
英名Short-tailed Shearwater
学名Puffinus tenuirostris
全長42cm
翼開長97cm

春から秋にかけて訪れ、知床半島沖では毎年、数千~数万羽の大群が見られます。
繁殖地は南半球、オーストラリア周辺です。
洋上から水中に勢い良く飛び込み、魚を捕食します。

これらは一例です